【初心者向け】インターネットの安全を守る「暗号化」って一体何?

あなたは、ネットショッピングでクレジットカード番号を入力するとき、その情報がどのようにして安全に守られているか知っていますか?

その答えは「暗号化」です。

暗号化の仕組みを簡単に解説!

暗号化とは、第三者に見られても内容が分からないように、データを特殊な形式に変換することです。

例えるなら、誰にも読めない秘密の暗号でメッセージを送るようなものです。

暗号化には、主に3つの方式があります。

  1. 共通鍵暗号方式
    • 1つの鍵で暗号化と復号(暗号を解くこと)を行います。
    • イメージとしては、メールにパスワードをかけて送る感じです。
    • 処理速度が速いというメリットがありますが、鍵の受け渡しを安全に行う必要があります。
  2. 公開鍵暗号方式
    • 公開鍵秘密鍵という2つの鍵を使います。
    • 公開鍵は誰でも入手できますが、秘密鍵は受信者だけが持っています。
    • 公開鍵で暗号化された情報は、秘密鍵でしか復号できません。
    • 鍵の受け渡しが不要で安全性が高いですが、処理速度が遅いというデメリットがあります。
  3. セッション鍵暗号方式
    • 共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式を組み合わせた方式です。
    • まず公開鍵暗号方式で共通鍵を安全に共有し、その共通鍵を使ってデータを暗号化・復号します。
    • 両方のいいとこ取りで、安全性と処理速度を両立できます。

3つの方式の比較

方式鍵の種類暗号化速度鍵の受け渡し受信者が管理する鍵の数メリットデメリット
共通鍵暗号方式共通鍵速い必要多い処理速度が速い鍵の受け渡しを安全に行う必要がある
公開鍵暗号方式公開鍵・秘密鍵遅い不要1つ鍵の受け渡しが不要で安全性が高い処理速度が遅い
セッション鍵暗号方式共通鍵・公開鍵・秘密鍵速い公開鍵で共有1つ安全性と処理速度を両立できる公開鍵暗号方式の仕組みを理解する必要がある

まとめ

暗号化は、インターネット上で情報を安全にやり取りするために欠かせない技術です。

今回紹介した3つの方式以外にも、様々な暗号化技術が存在します。

ぜひ、この機会に暗号化について詳しく調べてみてくださいね!

投稿者プロフィール

今一茂実
今一茂実中小企業診断士・応用情報技術者・8個資格保有
株式会社生活経営サポート  DXIT経営支援事業部 事業部長

年齢: 1997年生まれ
所属団体: 大阪府中小企業診断士協会

経歴
エンジニアを経て、現在は税理士事務所でIT・経営・会計を担当。
IT業界では大規模システム運用やウイルス対応などの経験があります。

保有資格
中小企業診断士|応用情報技術者|簿記2級|統計検定2級|LPIC-303|Oracle Silver|CCNA|Python認定基礎試験

専門分野
経営支援、ITと会計のビジネス支援

目標
「自由と楽しさを実現する新しいITコンサルティング」を理念に掲げ、未経験の方でも分かりやすくITや金融・経営の情報を発信しています。