【商工会の起源】ギルドってなんだろう? 中世ヨーロッパの職人さんや商人さんの強い味方

「ギルド」って言葉を聞いたことはありますか? 

ゲームの世界だけの話ではなく、実は、昔の中世ヨーロッパでは、同じ職業の人たちが集まって作ったグループのことを「ギルド」と呼んでいました。

ギルドの役割: みんなで力を合わせて、より良い仕事を目指そう!

ギルドは、現代でいう「職業別組合」のようなものです。

パン屋さんギルド、大工さんギルド、商人ギルドなど、様々な職業ごとにギルドが存在していました。

ギルドに入ると、どんな良いことがあったのでしょうか?

  • 仕事の質を向上: 仕事のやり方やルールをみんなで決めることで、品質の高い商品やサービスを提供することができました。
  • 仲間との協力: ギルドの仲間同士で助け合うことで、困った時に支え合ったり、技術を教え合ったりすることができました。
  • 安心と安定: ギルドの厳しいルールを守ることで、仕事が安定し、安心して生活を送ることができました。

ギルドの歴史: 商人から職人へ、そして時代の変化とともに

最初は、大きな街で貿易などを行う商人たちが作った「商人ギルド」が力を持っていました。

しかし、職人さんたちも自分たちの意見を反映させたいと考え、「手工業ギルド」を結成して、商人ギルドに対抗するようになりました。

ギルドの中では、「親方」と呼ばれるリーダーが、職人や見習いを指導していました。 

ギルドに入るには、親方になるための難しい試験に合格する必要があり、とても狭き門だったのです。

ギルドのルール: 厳しさの中に、品質と信頼を

ギルドには、厳しいルールがたくさんありました。

  • 品物の値段や品質は、ギルド全体で決めていました。
  • 新しい人が自由に商売を始めることはできませんでした。
  • 仕事のやり方も、ギルドが決めた通りにきちんと守る必要がありました。

一見厳しそうに思えますが、このようなルールがあったからこそ

  • お客さんは、品質が保証された商品を安心して買うことができました。
  • ギルドの仲間同士で支え合うことで、安定した仕事と生活を手に入れることができました。

ギルドの終わりと、現代に残るその精神

時代が変わり、王様の力が強くなると、ギルドは少しずつ衰退していきました。

 また、自由にお商売をしたいという人たちも増え、「ギルドのルールは厳しすぎる!」という声も大きくなったのです。

しかし、ギルドの精神は、現代の社会にも受け継がれています。 

「組合」や「協会」といった組織は、ギルドと同じように、同じ職業の人たちが集まって、協力し合いながらより良い仕事を目指しています。

まとめ:ギルドから学べること

ギルドは、中世ヨーロッパの人々にとって、仕事と生活を守る大切な存在でした。 

厳しいルールもありましたが、品質を守り、仲間と助け合うことで、みんなが安心して暮らせるように工夫していたのです。

現代社会でも、ギルドの精神は様々な形で生きています。

 今度、お店で「○○組合」なんて言葉を見かけたら、ギルドのことを思い出してみてください。 

投稿者プロフィール

今一茂実
今一茂実中小企業診断士・応用情報技術者・8個資格保有
株式会社生活経営サポート  DXIT経営支援事業部 事業部長

年齢: 1997年生まれ
所属団体: 大阪府中小企業診断士協会

経歴
エンジニアを経て、現在は税理士事務所でIT・経営・会計を担当。
IT業界では大規模システム運用やウイルス対応などの経験があります。

保有資格
中小企業診断士|応用情報技術者|簿記2級|統計検定2級|LPIC-303|Oracle Silver|CCNA|Python認定基礎試験

専門分野
経営支援、ITと会計のビジネス支援

目標
「自由と楽しさを実現する新しいITコンサルティング」を理念に掲げ、未経験の方でも分かりやすくITや金融・経営の情報を発信しています。