在庫管理のコスト削減術!最適な発注量でムダを省こう

「在庫管理」って、難しそうなイメージがありますよね?

でも、実はちょっとした工夫で、コストを大幅に削減できるんです!

今回は、在庫管理の基本となる「最適な発注量」について、わかりやすく解説します。

なぜ最適な発注量を見つけることが重要なの?

お店を経営していると、商品の在庫をたくさん持ちすぎると、保管費用や管理費用がかさんでしまいますよね。

でも、逆に在庫が少なすぎると、注文が来たときに商品がなくて販売の機会を逃してしまうことも。

そこで重要になるのが、「最適な発注量」です。

これは、在庫にかかる費用を最小限にするための、一回の発注で注文するのにちょうど良い数量のことです。

最適な発注量ってどうやって計算するの?

最適な発注量の計算式は、次のようになります。

最適な発注量 = √(2DS / H)
  • D:年間需要量(一年間に必要な商品の数)
  • S:一回あたりの発注費用(発注にかかる費用)
  • H:年間在庫維持費用(在庫を保管するための費用)

ちょっと難しそうに見えますが、一つずつ見ていきましょう。

年間需要量(D)

これは、一年間に売れる商品の数です。過去の販売データなどから予測できます。

一回あたりの発注費用(S)

これは、一回の発注にかかる費用です。送料や事務手数料などが含まれます。

年間在庫維持費用(H)

これは、一年間に在庫を保管しておくためにかかる費用です。

倉庫代や保険料、商品の劣化による損失などが含まれます。

実際に計算してみよう!

例えば、こんな状況を考えてみましょう。

  • 年間需要量(D):1000個
  • 一回あたりの発注費用(S):500円
  • 年間在庫維持費用(H):10円/個

この場合、最適な発注量は次のようになります。

最適な発注量 = √(2×1000×500 / 10) = √100000 = 316.23

つまり、一回の発注で約316個の商品を注文するのが、最もコストを抑えられるということになります。

注意点

この計算で得られる最適な発注量は、あくまで理論上のものです。

実際には、需要の変動や納期の遅れなど、様々な要因が影響します。

そのため、この計算結果を参考にしながら、状況に合わせて柔軟に発注量を調整することが大切です。

まとめ

今回は、在庫管理の基本となる「最適な発注量」について解説しました。

計算式は少し複雑ですが、理解すれば簡単に活用できます。

ぜひ、この知識を活用して、効率的な在庫管理を目指しましょう!

投稿者プロフィール

今一茂実
今一茂実中小企業診断士・応用情報技術者・8個資格保有
株式会社生活経営サポート  DXIT経営支援事業部 事業部長

年齢: 1997年生まれ
所属団体: 大阪府中小企業診断士協会

経歴
エンジニアを経て、現在は税理士事務所でIT・経営・会計を担当。
IT業界では大規模システム運用やウイルス対応などの経験があります。

保有資格
中小企業診断士|応用情報技術者|簿記2級|統計検定2級|LPIC-303|Oracle Silver|CCNA|Python認定基礎試験

専門分野
経営支援、ITと会計のビジネス支援

目標
「自由と楽しさを実現する新しいITコンサルティング」を理念に掲げ、未経験の方でも分かりやすくITや金融・経営の情報を発信しています。